「『力を程よく抜いて継続』が大切!!」
英単語ちょっとプラス ノアのVisual Dictionary その8
第8回執筆中に丁度読んでいた英語学習と認知心理学との関わりについての本がありました。
その中で、英単語は「翌日の単語テストに向けて一夜漬けで20単語覚える!」、「それぞれ10回ずつ書いて毎日10単語ずつ覚える!」といった意識的に覚えよう覚えようとする覚え方よりも、案外単語帳をパラパラとめくりながら最後まで行く、それを2周、3周と繰り返す・・・という覚え方の方が覚えられるのだとか。
このVisual Dictionaryもそんな気楽な気持ちで読んでいただければと思います。
⒈ capricious 【形】気まぐれな
動物や人間など生物だけでなく、無生物にも使える形容詞です。
例えば、「気まぐれな天候」と言いたいときにはcapricious weather、レストランなどで「シェフの気まぐれサラダ」なんてメニューを目にすることがありますが、この場合もcapricious saladと表現することができます。
英語圏の国でCapricious saladなんてメニューがあったら「一体何が入ってるサラダ?」と思いそうですが、「気まぐれサラダ」の意味なんだーと覚えておいてくださいね(笑)
⒉ capture 【動】~を捕らえる
接頭辞cap-は英語の祖先、インド・ヨーロッパ祖語で「つかむ」という意味があった”kap”に由来するのだそうです。
ちなみに現代ではこのcap-には「つかむ」から派生して「頭」という意味があり、帽子のcap、蓋のcap、船長のcaptain、なんと形が似ているからということでcabbage(キャベツ)もこの”kap”に由来する語なのだそうです!
⒊ catastrophe 【名】大災害
「大災害」の他に「大惨事」という日本語が充てられることもあり、地震や水害などといった大規模な自然災害だけでなく、大切な人との死別など、人の心理的な惨事についてもこの単語が使われます。
発音をカタカナ表記すると「カタストロフィ」で、philosophy(哲学)やgeography(地理)などの学問名と発音が同じであるためcatastroph[y]と綴ってしまいそうですが、最後は[e]なのでご注意を!(ネイティヴの方でも誤表記する人も多いのだとか・・・?)
⒋ cease 【動】~をやめる
意味としては一般によく使われるstopと同じですが、より文語的な響きのある語です。
長文読解のパートで学術的な文章が出題される英検ではよく出てくる語なので、覚えておきましょう!
⒌ cherish 【動】~を大切にする
人や動物、物など目に見えるものに対しても、慣習や思想、友情や思い出、夢など目に見えないものに対しても、とにかく日本語で「○○を大切にする」と言えるものであれば何にでも使える便利な語です。
また、過去分詞系cherishedにして、「大切にされている○○」といった感じで形容詞的に使うこともできます。
⒍ chronic 【形】慢性の
接頭辞chron-には「時間」の意味があります。「慢性」とはすなわち「長時間(期間)に渡る」ということなので、この時間を意味する接頭辞
chron-が含まれているのかと思います。他に接頭辞chron-を含む語としては、chronometer(クロノメーター、軽度測定用の精密な時計)、chronograph(ストップウォッチ)、chronicle(年代記)、chronological(年代順の)などがあり、いずれも時間に関係していることがわかります。
⒎ circulation 【名】循環
エアコンの風を部屋全体にまんべんなく行きわたらせるためにサーキュレーターと呼ばれる扇風機のようなものを使用しているご家庭もあるのではないでしょうか?
「サーキュレーター」(circulator)とは文字通りcirculate「循環させる」ものであり、「サーキュレーター」(circulator)の使用によって生じるのが空気のcirculation「循環」ということです。
気楽に見ていただけましたでしょうか?(笑)最初にご紹介した本によれば、その瞬間に「覚えた!」という認識はなくても、目にしたというだけで実は記憶の中に残っていて、次回見た時に「そういえばどこかで・・・?」となるそうなので、今「覚えた!」という実感がなくても大丈夫です!
しばらくしてもう一度この記事を見ていただいたらきっと、「そういえばこんな単語あったなー」と感じていただけるのではないでしょうか?そう感じていただければ幸いです。