「単語の中の単語を探せ」 英単語ちょっとプラス ノアのVisual Dictionary その26
第26回ノアのVisual Dictionaryです。
今回は同じ訳語を持つ他の単語とどう違うの?/どう使い分けるの?という点に着目して解説した単語が多めになっています。
このような使い分けを覚えるにはその単語を実際の文章の中で見るのが一番!・・・なのですが、ここでは文章は出してないのでせめて解説で少しでもニュアンスが伝わればいいなと思います。
1. feasible 【形】実現可能な
みなさんよくご存じかと思いますが、接尾辞-ableは「~できる」という意味を表します。
Feasibleの前半部分はラテン語で「作る」という意味のfacereに由来するので、合わせると「作ることができる」=「実現可能」ということですね。
他に「もっともらしい」という意味でもよく使われます。
2. feat 【名】功績
このfeatという単語、よく見ると前のfeasibleの前半部分と似ていると思いませんか?
実はfeasibleの前半部分と語源を同じくしていて、こちらもラテン語のfacere「作る」に由来します。
「作る」というところから「作り上げられたもの」→「功績」といったところでしょうか。
3. fierce 【形】獰猛な
「獰猛な」だけでなく「激しい」という訳があてられることもある単語ですが、fierceは特に過酷な競争などを伴う激しさを表します。
他に「激しい」という訳語を持つ単語にsevereやviolentなどがありますが、severeは怪我や病気などの程度が甚大であること、violentは暴力的な激しさを表します。
4. firm 【形】頑丈な
面白いのがこのfirmという語は名詞で「会社」の意味がある、ということです。
日本で「英語で会社は?」というと真っ先に思い浮かぶのはcompanyの方ですが、こちらのfirmも英語圏の国では同等によく使われます(特に合資会社のことを言うようです)。
会社というものは頑丈な土台の上に成り立つものだ、ということでしょうか?
5. flare 【動】燃える
小さい頃ゲーム好きだった私としては、この単語をはじめて見たとき「フレアボム」とか「フレアオーブ」とか、RPGで出てくる炎に関係する技名や装備品の名前が頭に浮かびました(笑)
6. flaw 【名】欠陥
動詞では「ひびを入れる」という意味のある単語です。
また、名詞でも「ひび」という訳語があてられることがあります。
もう一つ「ひび」を表すcrackはまさに画像のような物理的な「ひび」という意味で使われます。
それに対して、flawの方の「ひび」は、例えば「友情にひびが入った」などのように概念的に使われることが多いように思います。
7. flourish 【動】繁栄する
この単語はパッと見flowerに似ているところからもわかるように、「花開く」→「繁栄する」と意味が派生して誕生した単語だと考えられます。
この例のように単語の中に別の単語を見つけたら、その単語からどのように派生したのか考えてみると理屈をつけて単語を覚えることができ、忘れにくくなるのではないでしょうか?
今回は「単語の中の単語を探せ」というタイトルでしたね。
flourishの例のように一見全く見たことのない単語に感じても実は知っている単語がベースでできていることもあります。
そのような場合にはそのベースの単語からどう意味が派生したのかを考え、自分なりになぜその意味になるのかを考えると記憶に定着しやすくなるかと思います。ぜひ、お試しください!