「接頭辞の意味を特定しよう!」 英単語ちょっとプラス ノアのVisual Dictionary その31

英単語ちょっとプラス ノアのVisual Dictionary31
~接頭辞の意味を特定しよう!~

 

  第31回ノアのVisual Dictionaryです。今回はぴったりくる画像が見つからないものが多くて、結構合成しました(笑)わりと自信作です!

 

 

 

⒈ illiterate 【形】読み書きのできない

  この Visual Dictionaryはアルファベット順に並んでいるので登場していませんが、「読み書きのできる」を表すliterateという形容詞があります。

 そこに否定の接頭辞il-が付いているので「読み書きのできない」となるわけです。

 lite-の部分は「文学」を意味するliteratureと共通なことを考えるとliterateで「読み書きのできる」となるのも納得できるのではないでしょうか?

 

⒉ immigrant 【名】移民

  全くの偶然ですが「いみん」と「immigrant(イミグラント)」なんとなく語感が似ていますね~(笑)ということで私はそれでおぼえました。

 

⒊ impair 【動】損ねる

 接頭辞im-には否定の意味があります。pair
(組)が否定される=pairでなくなる=impairと考えると、もともとあった関係が崩れる=関係を「損ねる」と連想できるのではないでしょうか。

 

⒋ impartial 【形】公平な

  part(部分)という単語が入っていることにお気づきでしょうか?

 partialで「部分的な」という意味になります。

 この単語も否定の接頭辞im-が付いていますから、「部分的でない」=「全体に行き渡っている」から「公平な」という意味になったのだと考えられます。

 

⒌ imperative  【名】命令

  この単語を見たとき、高校時代に世界史で古代ローマの皇帝(インペラトル)って覚えたなぁーと思いました(笑)

 インペラトルに似たこのimperativeという単語も同じ1つのラテン語を語源に持つのでしょう。

 

⒍ implicit  【形】暗黙の

  旅館などで玄関を入ったら一段高くなっている、その向こうはカーペットになっている、こんな状況をみたら「土足厳禁」の看板がなくても日本人なら「暗黙の了解」として靴を脱ぎますよね。

 こちらのim-は否定の意味ではなく「中に」という意味です。ちなみに反意語explicit「明白な」の接頭辞ex-には「外に」と言う意味があります。

 

⒎ imply  【動】暗に示す

  implyのim-も「中に」という意味の方の接頭辞im-です。

 「暗に示す」ということは外にはっきり出ていなくても中からにじみ出る何かによってその人の本心がわかる、ということですね。

 

 

 

 

 

 今回は接頭辞im-がたくさん登場しましたが、同じ接頭辞でも複数意味があるものはその単語の中ではどの意味として使われているのか考える必要があります。

 文章を読んでいて知らない単語が出てきて意味を推測しなくてはならないときには、接頭辞が複数の意味を持つものであればまずはその意味がどれなのかを考えてみましょう!

連載 『英単語ちょっとプラス ノアのVisual Dictionary