「VIA鉄道で出エドモントン」  ノアのカナダ留学日記 - その54

「VIA鉄道で出エドモントン」

  ノアのカナダ留学日記 - その54

 

 ついにこの日がやってきました。5月5日、8月の終わりから約9カ月滞在したエドモントンを発ちます。

 

 

 

 

アルバータ州とのお別れはVIA鉄道で

 トロント~バンクーバーとカナダの東西を繋ぐVIAという大陸横断鉄道があります。

 今回、私たちはトロント→エドモントンと来て、この後エドモントン→バンクーバー→成田と移動していくのですが、このエドモントン→バンクーバー間の移動にVIAを使いました。

 すごーくゆっくりな運転なので、飛行機で2時間の距離を行くのに24時間以上かかるのですが、途中のロッキー山脈の景色がとてもいいとのことだったので、観光の一環として乗車することにしました。

 

VIA鉄道は遅延が普通?

 エドモントンから乗る人なんてほとんどいないのか、乗車時間は朝8時。チェックインなどのため乗車の2時間前には駅に来ているよう言われ、「じゃあホテルを5時くらいには出ないとね」と話していたのですが、エドモントン滞在中に一通のメールが。電車がトロント出発の時点で遅れているので、エドモントンでの乗車時間が2時間遅くなるとのこと。

 結局、8時に駅に行き、10時頃乗車すればよくなったので、私たちにとっては好都合だったのですが・・・出発から遅れているようでは先が思いやられます(笑)

 


大陸横断鉄道の停車駅・・・なのに周りに何もないエドモントン駅。

 


狭いながらもいろいろある車内

 

 寝台列車のため夜はベッドになるシートや個室もあるVIAの車内。これだけでなく食堂車やくつろげるソファのある部屋、バー、カードゲームやボードゲームが置いてある部屋などなど、乗客は細長い車内を自由に行き来して、好きなことをして過ごすことができます。

 私たちがほとんどの時間を過ごしたのはオブザベーションカーという場所で、通常の部屋より一段高くなっており、壁と天井はすべてガラス張り。景色がとてもよく見えます!

 乗車中はコーヒー、紅茶、ジュースなどの飲み物やフルーツ、クッキーなどを自由に取っていいことになっており、なんだか贅沢な気分でした。

 


オブザベーションカーの中はこんな感じになっています!

 


食事も美味しかったです!

 

 思った以上に豪華でびっくりしたのが車内の食事です。「普通に美味しい」くらいのものが出てくるのかなーと思っていたら、見た目も味も高級レストラン並みのものが出てきました!

 列車内には厨房まであり、そこで調理してきてくれます。同じくらいの狭さの飛行機の食事と比べると大違いです・・・ まあビジネスクラスに乗れば同じくらい豪華なものが出てくるのかなとも思いますが(笑)

 


とにかく絶景のロッキー山脈

 

 エドモントン出発直後の風景はただの街・・・どころかだんだん街らしい街もなくなり、ただの平野になって、正直あまりいい景色とは言えないのですが、ロッキー山脈が近づくと一変、どこを見ても絶景に変わります。

 エドモントンの次の停車駅はジャスパー。私が4月に友達家族と旅行に行った場所です。なんとお世話になったジャスパーに住むロジャーおじさんの家も車窓から見えました!

 山々が連立し、川や滝など美しい自然の風景が続くジャスパーからハーバータウンのバンクーバーまでは10時間以上ずっと絶景続きでした!まさに「世界の車窓から」のような風景でした。

 

バンクーバー到着!

 エドモントン出発から1日以上経ってやっとバンクーバーに着きました!電車に乗っている時間としては今までの人生で最長だったのですが、景色や食事を楽しんでいるうちにあっという間に着いてしまった印象でした。

 これからバンクーバーでもう少しだけカナダ観光をしてから日本に帰国します。これが本当に今回の留学最後の滞在地です。

連載 『ノアのカナダ留学日記