「緑の日おめでとう!」  ノアのカナダ留学日記 - その41

 「緑の日おめでとう!」 
ノアのカナダ留学日記 - その41

 緑の日おめでとう!と書きましたが、日本のみどりの日ではありません(笑)

 カナダの3月17日はSt. Patrick’s Dayという記念日でした。St. Patrick’s Dayはアイルランドにゆかりのある記念日で、この日は街中が緑色のもので埋め尽くされます!

 

St. Patrick’s Dayとは

 St. Patrick’s Dayは、アイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリックという人の命日だそうで、もともとアイルランドで祝われていた記念日です。

 ですが移民の国カナダにはアイルランド系の人も多いため、カレンダーにもSt. Patrick’s Dayと記載があり、緑色のものを身に付けてお祝いする習慣があります。

 この日は大学構内を歩いていても緑の服を着ている人や、ワンポイントで緑の靴やアクセサリーなどを身につけている人にたくさん出会いました。アルバータ大のスクールカラーも緑と金で、大学の名前が入ったフーディー(フードの付いたトレーナーや日本でいうパーカーがこのように呼ばれています)やシャツなども、緑色のものが多いので、偶然なのか意識して着てきたのかわからない人もいますが。

 カナダ人の友達から聞いた話によると、小学校などではSt. Patrick’s Dayに緑色のものを身につけていないと、つねられるのだとか(笑)

 

なにもかも緑!

 緑色の服を着るというのはまだ予想の範囲内だったのですが、驚いたのがバーに行ったとき。

 この日は丁度金曜日ということもあり、毎週ある日本語会話クラブが終わった後、友達何人かと夕食も兼ねてバーに行ったのですが、なんと運ばれてくるビールが緑!ビールに緑色の着色料を入れて緑にするらしいのですが、味はビールなのに見た目はメロンソーダのようで、なんとも不思議な感じでした。

 味はビールと書きましたが、着色料のせいかちょっと「???」な、いつもと違う味がするような気がしました(要するにあまり美味しくなかったです。この場にはいなかった友達に後日緑のビールを飲んだという話をしたところ、「ビールは普通の味だった?(笑)」と聞かれたので、恐らくこの緑の着色料のせいで「・・・」な味になっているのでしょう。

 ちなみに、St. Patrick’s Dayでもちゃんと緑色でない、普通のビールも飲めるようですよ(緑ビールが美味しくないことを知ってか、普通の色のビールを飲んでいるお客さんも結構いました)。

 

移民の国カナダを再実感

 1月の中国旧正月に続いてですが、もともと他国のお祝い事であっても自国文化に取り入れてしまうという点に「移民の国カナダ」を再実感しました。

 特にSt. Patrick’s Dayは旧正月以上に人種や出身に関係なく、街中で(カナダ他地域のことは実際に見ていないので断言できませんが、恐らく国中で?)祝われているという気がしました。

 緑色のものを飾ったり、身につけたりするだけでいいので参加しやすいというのもあるかもしれません。単にみんなお祭り好きなのかもしれませんが(笑)

 日本でもハロウィンやクリスマス、最近ではイースターなどもお祝いしますが、どこか特定の国(強いて言うなら北米?)というよりはキリスト教の文化ですよね。それに比べて、中国の文化、アイルランドの文化と、いくつもの特定の国の文化を取り入れているのは、移民の国ならではな気がします。

 

 


大学近くのアイリッシュパブは緑一色でした!

 


これが噂の緑ビール。本当に緑です(笑)

連載 『ノアのカナダ留学日記