「楽しい休暇の前にやってくるものといえば・・・」 ノアのカナダ留学日記 - その26

「楽しい休暇の前にやってくるものといえば・・・」

ノアのカナダ留学日記 - その26

 

 

 ついに秋学期の期末試験がやってきました!
 ということで、今回はカナダの期末試験がどんな感じだったかと期末試験に向けて友達の家で勉強したときの話をしたいと思います。

 

 

 

暗記型の言語学

  Second Language Acquisition(言語学)の期末は、中間までの内容+中間以降の内容(要は学期中の授業内容全て)が試験範囲なうえ、毎回の授業スライドが60~70枚くらいあったので、内容をまとめるだけでも一苦労でした。

 

 中間までの内容は中間に向けてまとめたものがあるものの、それ以降の内容はスライドと自分の取ったノートとをまとめて理解し直すだけでもかなりの時間が・・・

 もちろんまとめて終わりではなく、内容を覚えなければいけないので、テスト前日は一緒に授業を取っている友達の家に集まって、お互いにクイズのような感じでちゃんと覚えられているか確認しました。

 といっても、みんなの授業が終わった後、車を持っている友達に車を出してもらって友達の家に移動→夕飯に宅配ピザと持ち寄ったお菓子やジュースをつまみながら勉強・・・と、ちょっとしたホームパーティーのような感じで楽しかったです!

 友達の1人が提案してくれた「1つのキーワードについて3つ関連することを答える」ということをしたのですが、これが結構覚えられます!

 英語の専門用語を使って答えたり、英語で抽象的なコンセプトを説明したりしなければいけなかったので(しかも他の友達はみんな英語ネイティヴ)、周りのスピードについていくのも、他の人より先に答えるのもかなり大変でした。

 逆に、一番に答えられたところはちゃんと定着している、友達の答えを聞いても「?」な部分は覚えられていないのだなと、確認すべき点がすごく明確になるので効果的でした。

 

エッセイ型の英語学

 英語学の期末は、中間もそうだったのですが、授業内容に関連した問題が出題され、それについて授業中のディスカッション内容や教科書で述べられていること、自分の経験などに基づいて短めのエッセイで解答しなさいというもの。

 

 中間のときにも感じたのですが、日本でよくある暗記ベースの試験に近いSecond Language Acquisitionの試験とは異なり、細かい知識を暗記する必要はないものの、ちゃんと教科書を読んで理解したつもりでも、理解がそこで述べられている内容を自分事として現実世界の内容と結びつけられるレベルに達していないと、問題を読んでも「???」となってしまうので、暗記型の試験とはまた違った難しさです。

 特にある会話の一部を提示されて、この人はなぜこの場面で「Ah…」と言ったか、どういう意味が込められているかなど、ネイティヴでないとわからないようなニュアンスについての問題などはかなり厳しい・・・。

 そもそも2時間という限られた時間の中、英語で長め(400~500単語くらい)のエッセイを1本と、短め(~100単語くらい)のエッセイを10本近く書かなければいけないという時点で、英語の非母語話者にとってはかなりチャレンジングな試験でした。

 

2つの試験を終えて

 全く性質の異なる2つの試験でしたが、Second Language Acquisition の方は試験に向けての準備が「英語で英語の試験勉強をする」といういい経験になりました。
 また、英語学の方はよく留学した人の話に聞く「海外の試験は単に暗記するだけでなく、それを自分の知識として使えるレベルになっていないと解答できない」ということが実感できる試験でした。
 
 とにかく、無事終わって一安心、冬休みに突入です!

連載 『ノアのカナダ留学日記