「宗教と慣習の繋がり」 ノアのカナダ留学日記 - その30

「宗教と慣習の繋がり」

ノアのカナダ留学日記 - その30

 

  今回は日本の新年とカナダのニューイヤーの違いについてご紹介したいと思います!

 ・・・といっても、ご存じの通り、ニューイヤーを迎えたその瞬間は一時帰国していてカナダにいなかったので、「カナダの友達から聞いた話」にはなりますが。

 

 

 

年末年始、日本とカナダの過ごし方は逆?

 何が逆かというと、日本では「クリスマス=友達や恋人と過ごす、元旦=家族と過ごす」という人が多いように思います。個人的にはどちらも大体家族と過ごすのですが、クリスマス当日を友達と過ごすのはOKでも、「大晦日~元日は家族と過ごすべき」という慣習というか、暗黙の了解のようなものがあるように感じます。

 これ、カナダでは逆です。クリスマスは(特にクリスマスイブやクリスマス当日は)家族で過ごす日という認識がある一方、ニューイヤーは友達とパーティーをしたり、ダウンタウンに花火を見に行ったりして年を越す人が多いようです。

 おそらくカナダだけでなく、多くのキリスト教国でそうだと思うのですが、どこの国でも「宗教と関連のある年中行事=家族や親戚と過ごす日」となっているような気がします。

 サンクスギビングもクリスマスと比べると行事としての規模は小さいものの、カナダ人の友達に「何して過ごしたの?」と聞くと大体の人が「家族とターキーを食べたよ!」と言います。

 宗教に関して寛容な日本では意識したことがありませんでしたが、宗教に関連した行事だと、例えば同じキリスト教であっても宗派によって多少お祝いの仕方が違う、とかも家族でお祝いする理由の1つ、あるいは1つだったために、このような慣習が形成されたのかもしれないですね。

 日本でも、例えば「年越しに食べるのは何か」とか「おせちに入れるものは何か」など、「願掛け」のような意味が込められているものは家ごとに違いがあったりして、小さい頃から慣れ親しんだ自分の家のやり方がいい!という人も少なくないのではないでしょうか。

 

カナダ西側ならではのニューイヤー?

 バンクーバーに中国からの移住者が多いというのは有名な話ですが、エドモントンもバンクーバーほどではないものの、T&Tが進出するくらいには中国にゆかりのある人の人口が多いです。

 そのため、1月1日のニューイヤーからしばらく後で、チャイニーズニューイヤー(春節、正月)が大々的に行われます!

 アルバータ大学内でも、中国語会話クラブなど、中国に関連のある団体の多くがチャイニーズニューイヤー関連のイベントの呼び掛けをしていました。

 特にイベントには参加しなかったのですが、チャイニーズニューイヤー近くの週末にウェスト・エドモントン・モールに行くと、普段スケートリンクになっている場所を使ってチャイニーズニューイヤー関連の出店が出ていたり、パフォーマンスをやっていたりと、お祭り気分を味わうことができました!

 ちなみに、日本で年末年始といえば忘年会・新年会シーズンでもありますが、カナダ人の友達にカナダでもやるのか聞いてみたところ、やるにはやるものの日本ほど盛んではないようでした。

 どちらかというと忘年会の方がやる人が多いのかなーという印象ではありました。学生なので、「年忘れ」というより「期末テスト忘れ」なのかもしれませんが(笑)

 カナダの2期生の大学では、9~12月が秋学期、1~4月が冬学期なので、丁度忘年会シーズンが期末テスト終わりと重なるのです。

 


一時帰国から戻ってきた後で、「今更だけど」とクリスマスギフトをくれた友達やニューイヤーギフトといってチョコレートをくれた友達がいました。
みんなありがとう!

連載 『ノアのカナダ留学日記