「隣の芝生は青い」 ノアのカナダ留学日記 - その38

「隣の芝生は青い」 ノアのカナダ留学日記 - その38

 

 1人旅だったこともあり4日間ものすごく充実していたモントリオール旅行も終わり、エドモントンに帰ってきました。フランス語圏のモントリオールから英語圏のエドモントンに帰ってきたからか、すごく家に帰ってきたというか、ホームタウンに帰ってきた感がありました(その通りなのですが)。

 秋学期にバンクーバー、今回モントリオールと、他の都市を訪れることで見えてきたエドモントンの姿があるので、今回はカナダの他の都市と比較したエドモントンを紹介してみたいと思います。

 

 

極寒の地エドモントンではホームレスは生き延びられない?

 一言で言うと、エドモントンは「格差が少なくてどこに行っても綺麗な街」だと思います。

 バンクーバーとモントリオールに行ったときに感じたのが街中のホームレスの人の多さ。そういえばエドモントンではあまり見かけないなと思いました。夜中に駅などに行くと全くいないわけではありませんが、ホワイトアベニューという大学近くの繁華街に出かけても、ダウンタウン付近でも、ほとんどいません。

 ・・・という話を友達にしたら「エドモントンじゃ凍死しちゃうからね」とシャレにならないジョークを言われましたが(笑)

 

 

平均して景観の綺麗な街、エドモントン

 エドモントンは人々の経済的格差が小さいだけでなく、地域の発展度合においても格差が少ないと思います。今回モントリオールに行って驚いたのが、1本違う通りに入るだけで景観が一瞬にして変わることでした。

 ガイドブックやモントリオールに行った友達のFacebook などの投稿を見て目に入るのは中世ヨーロッパを感じさせる石造りの建物が並ぶ景色。当然そのようなところもあるし、他のカナダ地域と比べても歴史を感じさせる建物が多いのも事実です。

 ・・・ですが、繊細な細工が壁一面に施された豪奢な建物が立ち並ぶ素晴らしい雰囲気の通りで写真を取ったかと思えば、1本隣の通りに入ると突如としてゴミやタバコの吸い殻が散乱し、壁には落書き、薄暗くて治安の悪ーい感じになることも。

 地下鉄もいかにも海外の地下鉄といった雰囲気でホームも車内も薄暗く、安心して乗っていられない感じでした。そのときに思ったのが、そういえばエドモントンでは「汚いなー」とか「治安が悪くて危なそう・・・」などと感じたことなかったなと。

 この点においては世界一といっても過言でない日本から来てそう思うのだから、世界全体として見たらエドモントンもかなり綺麗で安全な街なのだろうと思います。

 

 

まさに閑静な居住地域!

 結論として、エドモントンはバンクーバーやモントリオールなど、カナダに住んでいる人でも観光のために訪れる地域と比べたら「何もない」ところかもしれません。

 少なくともエドモントンに住んでいるカナダ人の友達はそう言います。「隣の芝生は青い」とも言いますが、留学で数ヶ月しか滞在していない私でさえ、エドモントンに遊ぶところがたくさんあるとは言いません(笑)

 しかも寒いです!隣の州の芝生が文字通り「青い」時期に芝生が白いです(笑) ・・・ですが、住むにはとてもいい場所だと思います。街中に行っても人ですごく賑わっているわけではありませんが、商店や飲食店などはそれなりに充実していて、生活には便利です。

 すごく有名な観光地や気合いを入れて行くような大きなテーマパークなどはありませんが、友達とちょっと遊びに行くような場所は結構あるし、ノープランでもとりあえずウェスト・エドモントン・モールがあります。で、どこに行っても清潔感があるし、適度に自然もあります。

 

 「カナダで一ヶ所、旅行で訪れる場所を決めてください」と言われたら間違いなくどこか違うところを選びますが、「カナダで一ヶ所、住む場所を決めてください」と言われたら間違いなくエドモントンを選びます!

 

 


寒いけれど静かで自然のあるエドモントンを象徴するような一枚があったので掲載しておきます。3月くらいからだいぶ日の出が早く、日の入りが遅くなるようです。

連載 『ノアのカナダ留学日記