「イースターバニーがやってきた!」
ノアのカナダ留学日記 - その47
祝日の少ないカナダでもイースターの週末は4日間に渡るまとまった連休になります。
ということで、誕生日パーティーを開いてもらった翌日の金曜日から友達の家に泊めてもらい、土・日・月で親戚が住んでいるというジャスパーに連れて行ってもらうことになりました!
そのジャスパー出発前、イースターの朝の出来事についてお伝えします。
イースターの朝
イースターの朝、起きてリビングに行ってみると部屋の至る所に小さなたまご型のチョコレートが! 起きてきたお母さんにこのことを話すと、「まぁ!イースターバニーが来たのね!」と。クリスマスの朝にはプレゼントを見つけると「サンタさんが来た!」と言いますが、イースターだと「イースターバニーが来た!」というのですね。
この点ではイースターはクリスマスと少し似ていて、前日には「イースターバニーさん、来てください」というような張り紙を家の玄関ドアに貼ります。で、大人は子供たちが寝静まった後でこっそり家中にたまご型のチョコレートを隠します。この時期にスーパーに行くと、この隠す用の小さなたまご型のチョコレートやウサギの形をしたチョコレートがたくさん売られています。
エッグハンティング
隠されたたまごで何をするかと言えば、エッグハンティングです。この日はいつも朝が遅い私の友達も早くに起こされ、子供たち(といっても私を含め大学生も含まれていましたが)は全員そろって集めたたまごを入れるための器を渡され、エッグハンティング開始です。
テレビの裏や物と物の間など、お父さんとお母さんも隠し慣れているのか、かなり見つけにくい場所にばかりあったのですが、子供たちも探し慣れているのか、私の友達は毎年隠される場所を知っているのか、見つけるのがとても速かったです。
1ヶ所必ず隠されているのが、自分の靴の中だそうです。理由は聞かなかったのですが、これは人の物を取ってはいけないそうです。
イースターの食べ物
サンクスギビングやクリスマスのターキーのように、「イースターと言えばこれを食べる!」というものは特にないそうなのですが、ハムとたまごを食べることが多いそうです。
でも、ハムとたまごというと丸焼きにするターキーに比べ、一緒にハムタマゴサンドにしたり、ハムはハム、たまごはたまごで食べたり、別々に食べるにしてもたまごは目玉焼きか、スクランブルエッグか、タマゴサラダか・・・などなど、家庭によって形態が違いそうなので、「イースター」と言われて特定のメニューはイメージしづらいかもしれないですね。
ウクライナのイースターブレッド、バブカとは?
実はお母さんはカナダ人といってもウクライナ系。ウクライナのイースターにはバブカという特別なパンを食べるらしく、そのバブカを作ってくれました。
見た目は普通の食パンのような焼き上がりだったのですが、イースターに食べるということで普通のパンよりもたまごが多く使われ、かなり重量感があり、パンというよりパウンドケーキのような感じです。
恐らく家庭によってレシピも様々で、お母さんは「パン」と言っていましたが、上にアイシングをのせたり、シナモンやチョコレートなどを生地に混ぜ込んだりして、もっとケーキらしい仕上がりにすることもあるようです。
日本でもハロウィンに続き、徐々に広まりつつあるイースターですが、初めて本場のイースターを経験してみて、日本にはまだまだ形式的にしか広まってないなと思いました。
今の段階ではたまご型のチョコレートが売られたりする程度で、実際に家でエッグハンティングをしたり、ハムとたまごでイースター料理を作ったりする家庭は少ないですが、今後こういったことも広まり、イースターも一大イベント化していくのでしょうか。
エッグハンティング用のチョコレートの他にも、大きなウサギ型のチョコレートを1人1人に用意しておいてくれました。イースターは日本のバレンタインデー並みにチョコレートを食べまくるイベントでした(笑)
これがバブカ。見た目はパンのようですが、味は完全にケーキです。