「11月街中に咲く赤い花の正体とは?」 ノアのカナダ留学日記 - その20

「11月街中に咲く赤い花の正体とは?」 ノアのカナダ留学日記 - その20

 

 

 11月に入りました!が、かなり早い積雪のあった10月初めに比べ、驚くほど暖かい今日この頃です。

 10月で既にマイナスだった最高気温がここ数日なぜか15℃超えです。

 

 

11月のカナダの街中

 ハロウィンも終わりクリスマスはまだ早いということで日本では特にイベントのない11月ですが、リメンブランスデー(Remembrance Day:第一次世界大戦終結を記念してイギリス国王ジョージ5世によって定められた記念日)のあるカナダでは11月は特別な月のようです。道行く人の多くが赤いポピーのブローチをつけています。

 このポピーのブローチには第一次世界大戦以降の戦争で亡くなった方々への追悼の意が込められており、カナダの人々はリメンブランスデー当日の11月11日までこのブローチを身につけるのだそうです。

 

赤い羽根の代わりに赤いポピー

 11月に入ると多くの商店やカフェなどにリメンブランスデーのための募金箱が設置され、募金のお礼に赤いポピーのブローチをどうぞということになっています。日本でいう赤い羽根募金のようですね。

 ただ、もともと針がついていてブローチとして使いやすいためか、文化として広く浸透しているからか、日本の赤い羽根とは比べ物にならないほど多くの人がこのポピーを身につけています。中には2つ3つ重ねつけしている人も。

 なぜ赤いポピーかというと、第一次世界大戦で激戦が繰り広げられたフランダース地方で戦いが終わった戦場に一面赤いポピーが咲いたからなのだそうです。

 

バンクーバーで迎えたリメンブランスデー当日

 リメンブランスデー当日の11月11日(日本ではポッキーの日ですが)はバンクーバーで迎えました。金曜日でしたが祝日だったので友達とバスで出掛けていると11時に突然バスが停車、黙祷が始まりました。

 後で調べたところ、第一次世界大戦の停戦協定に署名されたのが1918年の11月11日午前5時、休戦協定が午前11時に発行されたのだそうです。最初は何が起きたのかわからず驚いたのですが、友達とともに黙祷に参加しました。

 ちなみにリメンブランスデー3日前のバンクーバーに到着した日は、ヒラリー・クリントン氏対ドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領選挙の一般有権者投票日及び開票日と、バンクーバー滞在中にいろいろと大切な日を迎えることとなりました。

 UBCの友達数名と寮のロビーで開票の中継を見ていたのですが、隣国ということで日本以上に注目されていました。翌日授業に行った友達に聞いた話では、トランプ氏の当選を受けて夜通し語り合ったというクラスメイトがいたり、教授が授業そっちのけでトランプ氏当選について話し出したりと大荒れだったようです。

 

 


カフェでもポピーを身につけましょうという呼びかけが。

 

 


リメンブランスデー翌日の12日にバンクーバー空港からエドモントンへ帰りました。冬休みに一時帰国を予定していて、日本からエドモントンに戻って来る時の経由地がバンクーバーなので、それまでお別れです。

連載 『ノアのカナダ留学日記