「ホワイトサンクスギビング」 ノアのカナダ留学日記 - その14
今回はカナダの祝日の1つ、サンクスギビングデーについてのお話です。
カナダのサンクスギビングデー
カナダのサンクスギビングデーは10月第2月曜日です。なぜ「カナダの」と言ったかというと、実はサンクスギビングデーの日程はアメリカとカナダとで違うんです!
私もこちらに来るまで知らなかったのですが、アメリカではカナダより1カ月以上後の11月第4木曜日に行われます。サンクスギビングの前週、お父さんに「来週サンクスギビングだよ」と伝えたところ、「サンクスギビングって11月じゃなかったっけ?」と聞かれて気づきました。
しかし、カナダでも最初に行われたのは11月だったそうです。同じ名前の祝日であるにも関わらず、国によって日程が違うのは面白いなと思いました。
また、違う国ながらも同じ名前の祝日があるというところが、密接な関係を持つ隣国同士のアメリカとカナダらしいなとも感じました。
サンクスギビングにすること
実は以前、英語の教材作成のお手伝いをした際に英語圏の文化についての説明を書いたことがあるのですが、その時に日本でも名前は聞くけれど何をする祝日なのかについてはあまり浸透していないなと思ったのがサンクスギビングでした。
このような、日本にいるとその存在は知っていてもいまひとつ理解していない英語圏の文化についてもっと知りたいと思ったのも今回の留学を決断した理由の1つだったので、そのきっかけを作ってくれたサンクスギビングは私にとって思い入れのある、是非カナダで体験してみたいと思っていた文化でした。
サンクスギビングはハロウィンと同じく収穫祭なのですが、仮装をしてパーティをしたり、子供たちが近所の家を回ってお菓子をもらうトリック・オア・トリーティングを楽しんだりするハロウィンと比べると、家族で特別なディナーを食べながら静かに祝う収穫祭という感じです。
ターキーを食べる日
私は大学の留学生支援団体のようなグループの主催で、教会でサンクスギビングのディナーを食べました。サンクスギビングディナーのメインはクランベリーソースとともに食べるターキー(七面鳥)で、そのためサンクスギビングデーはターキーデーとも呼ばれています。
またデザートには、シナモン風味のかぼちゃペーストのタルトのようなものにホイップクリームをのせたパンプキンパイが定番だそうです。
ちなみに、このサンクスギビングディナーのイベントに参加した日は、10月中旬にも関わらずカナダに行って初めての雪が降った日でした。
カナダの気温を考えると、当然クリスマスはホワイトクリスマスになるだろうと思っていましたが、まさかホワイトサンクスギビングを迎えるとは思っていませんでした(笑)
教会のサンクスギビングの飾り付け。最後に好きな野菜を持って帰っていいというのが教会らしいなと思いました。
ターキーはお腹の部分に小麦粉にハーブを練りこんだものを詰めて焼き、詰めたものは焼きあがると粘り気のあるペーストとパンの間のような食感になり、美味しく食べられます。
クリームが多すぎて全貌が分かりませんがパンプキンパイです。
サンクスギビングシーズンということでスーパーでクランベリーを売っていたので買ってみました。生で食べるとものすごく酸っぱいです。砂糖で煮詰めてペーストにするとパンにぬったり、ヨーグルトに入れたりといろいろ使えて美味しかったです!
おまけになりますが、初の雪のキャンパスの写真です。10月から雪が降ったとなると先が思いやられますが・・・