「寒い国、暖かい人々」 ノアのカナダ留学日記 - その21

「寒い国、暖かい人々」 ノアのカナダ留学日記 - その21

 

 11月に入ってからある1人のカナダ人の友達の家によくお邪魔しているのですが、そのご家庭がかなり珍しい、とても素敵なご家庭なので、今回はそのことについて書きたいと思います。

 

とにかく人が多い!

 この家はもともとお父さん、お母さんと息子3人、娘2人と犬が1匹という計7人と1匹の大家族なのですが、それに加えていつ行っても誰かしら遊びに来ているお客さんがいるので、家の中は常に人でいっぱいです!

 というのもこちらの家族、パーティーが大好きで毎週日曜日になると子供たち(といっても一番下の子以外は高校生と大学生以上なのですが)がそれぞれ友達を家に連れてきてミニ・パーティーのようなことをしてくれます。

 かくいう私も毎週のようにそこに招いていただいている1人です。「連れてきて」と言っても実際には、「うちは鍵はいつでも開けてあるから、来たい時はいつでも来てね!」と言われます(笑) そして本当にいつでも開いています・・・

 

お父さんはカナダ先住民の血を引くアーティスト?

 お父さんはカナダの先住民の血筋の方で、家の中には特有のタッチで描かれた絵がたくさん飾られており、地下フロアにはアトリエがあります。

 実は誰が描いた絵なのか、誰のアトリエなのかをまだ聞いたことがないのですが、お父さんのなのかなーと勝手に思っています(笑)

 

夕飯はとにかく大量に作ります!

 この家に日曜日に遊びに行くと、家族+遊びに来た人で10人以上で夕飯を食べることがほとんどです!

 というわけで私も早めに行って夕飯作りを手伝うのですが、とにかく大量に作ります! 

 チキンやポトフなど定番物はもちろんなのですが、先住民料理の揚げパンのようなもの(バノックというようです)やピエロギという餃子のような見た目(中身はマッシュポテトでサワークリームを付けて食べます)のウクライナ料理など、珍しい料理を作ることもあります。

 「今回は日本食を作ろう!」ということになった日があり、お父さんが巻き寿司を、息子(私の友達)が日本のカレーを作ったのですが、ほかに何が食べたいか意見を募った結果、私とほかの日本人の友達は焼き餃子を作ることに。どちらかと言うと中華な気もしましたが、「すごく美味しい!」と好評だったのでまあよかったかなと(笑)

 ちなみに大人勢はみんなお酒が好きで(と言ってもカナダの成人年齢は18歳ですが)お酒も買ってくる量がすごいです(笑)

 息子たちが冷蔵庫を改造して10ℓのビールタンクが入り、扉の外に注ぎ口のついたビールサーバーを自作してしまうほどです。瓶で買うより圧倒的に安いのだとか・・・

 

寒い国には暖かい家庭があった!

 毎回遊びに行くと夕飯をご馳走してくださるだけでなく、一緒に買い出しに連れて行ってくれたり、みんなでテレビを観たり、ゲームをしたりと、まるで本当の家族のように扱ってくれます!

 ときには「今日は寒すぎて帰れないから泊まって行きなさい。」なんて言ってくれることも。本当に感謝しても感謝しきれないくらいです!

 極寒の国カナダにはとっても暖かい家庭がありました!

連載 『ノアのカナダ留学日記