「Extravaganza」  ノアのカナダ留学日記 - その43

「Extravaganza」  ノアのカナダ留学日記 - その43

 

 4月も中盤になって期末試験のシーズンが近づいてきました。・・・ですが、今学期の授業3つのうち期末試験がある授業は1つだけ。

 残りの2つはまとまった試験がない代わりに学期中に何回か小テストがあるものとExtravaganzaというポスターセッションのようなイベントを学生が主体となって主催するというものでした。

 今回はそのExtravaganza(「大規模な催し物」という意味です)についてです。

 

留学中最も実践的だった授業

  Extravaganzaをやったのは神経言語学の授業。脳と言語との関係について勉強する授業です。

 神経言語学の授業は今回のExtravaganzaの他にも、以前留学日記でもご紹介したERPという脳の活動測定法のデモンストレーションがあったり、授業で勉強した内容のプレゼンテーションがあったりと、とても実践的な授業でした。

 

Extravaganza ~準備~

  授業中にも多少は準備の時間があったものの、基本的には授業外で学生たちでミーティングの時間を設けたり、自分の役割によっては帰ってから何か作業をしたり(ポスター作りなど)しなくてはなりませんでした。

 最初に役割分担をし、リーダーの人を中心にミーティングの日時を決めたりしたのですが、ミーティングを授業前にすると朝早すぎて全然人が集まらなかったり(9時半からの授業だったので、1時間前の8時半集合だったのですが・・・)、授業後にすると次の授業があって出られない人や参加せずに帰ってしまう人もいたりと、なかなか大変でした。

 ポスター作りや当日使うプロジェクターやテーブルといったものの調達、会計や部屋のブッキング、イベント開始のスピーチ準備など、やらなくてはならないことはたくさんあり、それぞれに担当者がいたのですが、私の担当はリフレッシュメント。イベントに来てくれた方に配るコーヒー、ジュース、クッキー、カップケーキの調達と、当日のそれらのサーブが仕事でした。

 同じ係の人がもう1人おり、イベント用ということで飲み物もお菓子も100人分くらい用意しなくてはならなかったので、カナダ出身の彼女に大量調達するのならどのお店がいいかなど、いろいろ助けてもらいました。

 結局、コーヒーは学校内のTim Hortons、ジュースとお菓子はその子が会員だからとコストコで買ってきてくれました。

 

Extravaganza ~当日~

 当日は上に書いたリフレッシュメントのブース設置とサーブの他、このイベントのために期末プロジェクトとして作ったポスターについて、展示場所に見に来てくれた方にちょっとしたプレゼンテーションをし、質問が出ればそれに答えたりしました。

 実は近くの高校の高校生をイベントに招待しており(エドモントン出身の学生が自分の母校に声を掛けてくれました)、大学生、大学院生や大学教員の他に、高校生もたくさん来ていたので、言語学を勉強したことのない高校生にもわかる説明をするよう心掛けました。

 他の受講生はみんな英語ネイティヴ、来てくれた方もほとんどが英語ネイティヴで、特にアルバータ大の大学生に比べ、ほとんど留学生と接したことがないであろう高校生もいたので、始めは緊張しましたが、何回かプレゼンテーションを繰り返すうちにだんだんとすらすら説明できるようになりました。

 授業という、ある意味身内に向けてではなく、全く面識のない人たちに向けてプレゼンテーションをするというのは初めてで、とてもいい経験になったのと同時に、英語でのプレゼンテーションに少し自信がつきました!

 普段の授業内容としても、この最後のプロジェクトとしても、全体を通して、秋学期、冬学期合わせて一番取ってよかったなと思える授業でした!特にExtravaganzaは、日本でも期末試験やレポートだけでなく、こういうイベントが最後の課題としてできたらいいのになと思いました。

 


こんなポスターを作り、学内中に掲示しました。

 


これがポスターセッションをやったラウンジ。こんな立派な部屋があったのかと他の学生たちも驚いていました。

連載 『ノアのカナダ留学日記