「ニュアンス理解は大切!」 英単語ちょっとプラス ノアのVisual Dictionary その29

英単語ちょっとプラス ノアのVisual Dictionary29
~ニュアンス理解は大切!~

 

 第29回ノアのVisual Dictionaryです。今回も何となく暗めな意味の単語が多いですかね?

 アルファベット順にご紹介していくと同語源の語が連続する関係でどうしても暗めの語が連続して登場してしまったりするのですがご容赦ください(笑)

 

 

⒈ gratitude  【名】感謝

 この単語を最初に見たとき前半部分がgrateに似てるなぁと思ったので、「誰かをgrate(素晴らしい)と思う気持ち」→「感謝」というように覚えました。

 

 

⒉ grim  【形】恐ろしい

  不気味で恐ろしい感じを表現する単語です。「グリム」という発音を聞いて、「そうか、グリム童話って本当は怖いっていうけど、だからグリム童話なのか!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 ですが、あれはグリム兄弟が作った童話だから「グリム童話」なのであって全くの偶然なんですね(笑)

 

 

⒊ grudge  【動】ねたむ

 「ねたむ」という意味を持つ単語で他によく目にするものにenvyがありますが、envyが単純に相手の持っている何かを羨ましいと感じているのを表すのに対し、grudgeの「ねたむ」には相手が持つ何かを羨ましく思う気持ち+相手を嫌う気持ちが含まれています。

 つまり、‟I envy him.”と言うとこの「彼」とは良好な関係にあって「いやー、羨ましいなぁ」という気持ちを表すのに対し、‟I grudge him.”と言うとあなたはこの「彼」を嫌っていて「くそ、なんでアイツばっか」という気持ちであるのだというニュアンスが聞き手に伝わります。

 

 

⒋ grumble  【動】不平を言う

 私がこの単語を最初に出会ったときに思ったことは、かの有名な「ポケモン」のあるキャラクターの名前と同じだということです(笑)

 「グランブル」という怒った顔の犬?のようなキャラクターがいて、「あの名前ってこの単語から来てたのかー、確かに文句言ってそうな顔してた」と思ったのでした。

 気になる人は「ポケモン グランブル」で画像検索してみてください。

 

 

⒌ halt   【動】停止する

 「止める」という意味を持つ単語として多くの人が真っ先に思い浮かぶのは日本語でも使う「ストップ」かと思いますが、stopとhaltの違いはというと、まずこのhaltはかなり格式ばっているのと同時に古臭いという印象を与える語です。

 また、haltは「一時的な停止(後で再開される予定)」であるを前提に使用するという違いもあり、例えば軍隊の「全体、止まれ!」のようなシチュエーションで使われる語です。

 

 

⒍ hamper  【動】妨害する

 語源や語の派生とは全く関係ありませんが、「ハンパ―」という発音から「反発する」=「妨害する」と覚えていました。

 

 

 

 

⒎ hazardous  【形】有害な

  画像のマークはマーク下の文字通り「バイオハザードマーク」と呼ばれ、感染性廃棄物を入れた容器に添付が奨励されているマークです。

 biohazardという語はbio+hazard(生物にとって危険なもの)という語の組み合わせでできており、hazard単独では「危険」という意味を持ちます。

 ・・・ということがわかるとなんとなく形容詞のhazardousも何か危険性を持っているものを表すのだろうと予想できるのではないでしょうか?

 

 

 

 タイトルにもある「ニュアンス理解は大切!」というのは英単語を勉強していて、特に会話など実際の他者とのコミュニケーションで使うこと意識して勉強していて、非常に感じることです。

 今回のenvyとgrudgeの例のように辞書や単語帳の日本語訳上は同じ意味であってもその単語が含んでいるニュアンスがまるで違うからです。

 特に中学・高校の学校の英語の授業などでとにかく英単語をテストに向けてとにかく沢山インプットしなくてはならない状況ではとりあえず訳語にだけ着目してしまいがちですが、こういったニュアンスの違いもしっかりとらえながら勉強していけるといいなあと思います。

連載 『英単語ちょっとプラス ノアのVisual Dictionary